もの思う日々と愛すべき色々

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言えない用件とスケジュール

ボスのスケジュールを取りたいのに、用件は言えないという場合は

お断りしても良いようなもの。

 

秘書風情が偉そうなことを、と思われるかもしれませんが、本来なら

そういう事もありうる、ということをお含みおきくださいませんとね。

 

基本的には、ボスに確認を取った後、受けるか受けないかを決めるの

ですが、ボスに確認をとるのは秘書になります。

そういう仕事をさせてくれない上位の方や、上司がすごく多いのです。

来客などの場合は、当然のことながら用件や訪問者を言ってくださる

のですが。

 

社内がほうがあまりよろしくない。

例の件で、とかで通じる場合はいいのですが、そのためには普段から

必要な情報を頂くことが必要になります。

今関わっている案件の・・・とか、定期連絡に近いなにかとか、

この相手だとボスは嫌とは言わないということがわかっているとか、

何かとっかかりがあるとこちらは非常にやりやすい。

 

よくできた上手な方は、秘書への説明を嫌がらないし、ボスに話が

通りやすい単語を下さるので、こちらも安心して都合がつけられる。

 

上手な方ほど本当のことを一部だけ教えてくださって、こちらが

余計な質問や詮索をしなくていいように配慮してくださるようです。

 

内容は言えませんとか、ご本人に直接でないと申し上げられません、

などどもったいぶる方は、まるで「秘密があるんです!」と宣伝して

いるよう。

自分の仕事は機密情報で言えません(あなたに言うと機密が漏れます

と言っているのと同じ)というのは、上品なやり方だとは到底

思えませんよね。

 

ボスが事前にこちらに渡してくださる情報と、日頃の対応を見ておりますと

残念な方ほど、こちらの仕事をやりにくくする傾向があります。

 

言えない用件はスケジュールには入れられません。

なんとかして、お時間をお取りしようと思っていても、情報の少なさから

優先順位をあげるような説明ができませんし。

実際、というか案の定というか、そういう時はボスの反応も今ひとつ。

スケジュールに入れられない用件には、全く違った対応が必要に

なりますのでそれこそ、お互い協力関係が無いとうまくいかないものです。

 

そういうことを言ってきた方に、ボスが直接(彼が機密と思っている

ことを)普通に人が多く居る場所でお尋ねになるところなどを

見ていると、残念な方だなぁと思わせられるわけです。

 

ボスはわりとあけすけな方で、もったいぶるのも、こそこそするのもお嫌い。

本当の機密情報がそんじょそこらに転がっているわけがない、という

スタイルなのですが・・・ということをご理解いただくのは、

かなり困難なことだと言わざるを得ません。

 

機密、秘密というものの基準が人それぞれなのは仕方がないとは

思うのですけどね。